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キーボードという沼

 毎日の仕事をする上で、パソコンはもはや不可欠な存在と言っていいでしょう。
 そのパソコンで作業するのに、必須のアイテムがまさにキーボード。
 毎日触るものだからこそ、私はいいものをオススメしたいと思っています。

 ですが、「高いキーボード」と「安いキーボード」の違いがわからないと、きっと私が書いていることも「なんか変なヤツがややこしいこと言ってる」としか思っていただけないと思いますので、
 今日はいわゆる「高いキーボード」と「安いキーボード」の違いをご説明したいと思います。

「高いキーボード」代表格1:静電容量無接点方式のキーボード

 人は漢字やカタカナが5文字以上連続すると、拒否反応を示すようにできています。
 ですので「静電容量無接点方式」と書いても、皆さまの目はきっとこの文字列を拒むでしょう。
 一つ一つ分割しながらご説明しますね!
「静電」静電気のことです。
「容量」大きさのことです。この場合は「静電容量」なので、静電気の大きさのことです。
「無接点」文字の通り、接点がないことです。
 通常だと、キーボードはキーを押し込んで、そのときのスイッチのON/OFFを認識します。

「静電容量無接点方式」の仕組みは、

  1. キーが押し込まれる
  2. キーの中に仕込まれたバネが縮む
  3. バネが縮むときに、静電容量が変化する
  4. その静電容量の変化で、スイッチのON/OFFを認識する

 というものです。そう、物理的な接点がありません。
 キーを最後まで押し切らなくても、入力を認識してくれます。

 それによるメリットは

  • 入力が素早い
  • 複数キーを素早く入力しても正確に認識してくれる
  • 耐久性が非常に高い
  • チャタリング(キーを1回しか押していないのに、複数回入力されること)が発生しない

 等非常に多岐にわたります。
 入力の正確性の高さから、金融機関などでも採用されているほどです。
 コンビニATMのテンキーを押すとき、ちょっと気をつけて触ってみてください。押し心地がめっちゃいいですよ!

 デメリットはお値段が張るくらいですが、前述の通り高耐久です。10年くらいは平気で使えます。
 2万円のキーボードを10年使う→2,000円/年のコスト
 3,000円のキーボードを1年で壊れるごとに買い替える→3,000円/年のコスト
 どちらがいいかは自明の理です。

 私が自宅で使用しているキーボードは、この静電容量無接点方式キーボードの代名詞「REAL FORCE」です。
 かれこれ10年は使っていますが(月10万打鍵ほど)、まったく壊れる気配はなく、ずっと変わらず最高の打ち心地です。
 本当に買ってよかったと心から思っています。
 一刻も早く導入すべきキーボードです。

「高いキーボード」代表格2:メカニカルキーボード

 パソコンを買ったら最初についてくるようなキーボードは通常、キーの下に回路が印刷されたシートがあります。
 その上にキーが並んでいて、キー裏についたゴムをメコメコ押したり離したりして、スイッチのON/OFFを認識させています。 
 まあこれがだいたい押し心地がよろしくありません。

 メカニカルキーボードはそれがなく、キーの一個一個が独立したスイッチになっているものです。
 一個一個がスイッチなので、例えば1つが壊れたとしても、その部分のスイッチだけ交換すればまた問題なく使用できます。

 そしてメカニカルキーボード最大の魅力が、「好きな押し心地を選べる」ところです。
 ゲーマー界隈では当然のように、日々「青軸の打鍵音」とか「赤軸の軽さ」などと言われていますが、キースイッチの軸の色によって、なんと押し心地が違うのです!

軽い押し心地がよければ「赤軸」のスイッチを選ぶ
カチカチ言うのが好きなら「青軸」
しっかりした押し心地が欲しいなら「黒軸」

 等、軸によって特色があり、自分の理想の押し心地のキーボードを探すことができます! なんてこった!

 メカニカルキーボードのデメリットは、

  • チャタリングすることがある

 程度です。価格帯も、静電容量無接点方式のものより安い場合が多いです。

 私が会社で使用しているキーボードは、メカニカルキーボードの雄「FILCO Majestouch」シリーズの黒軸です。
 これは自宅使用の「REAL FORCE」より前に買ったものですが、こちらも全く壊れる予感がしません。
 理想の押し心地を探求したキーボード、ぜひ使ってみませんか?
 最近なら、約1680万色に光り輝くメカニカルキーボードもありますよ! 光るキーボードはかっこいいですからね!

「安いキーボード」代表格:パソコン買ったときについてくるようなヤツ

 パソコン買ったらついてくるキーボードの仕組みについては前述の通りです。ですが本当にオススメできません。
 メリットは価格が安いことくらいで、耐久性も高くなく、押し心地もさしてよくはないキーボードで、たくさんの人たちが毎日小さなストレスをため込むことに私は胸を痛めております。
 ぜひ心地いいキーボードを導入して、毎日の仕事を少しでも楽しいものにしていただけたらと願ってやみません。

長時間触るキーボードには、お金をかけてよいのです!

 キーボードの世界が変わるのは1万円~だと考えています。
 大きな家電量販店ではキーボードの実物展示をしているところもたくさんあります。
 ぜひ一度足を運んで、高級キーボードがいかに素晴らしいかを体感してもらいたいです。

 キーボード気になってきたかも……という方はぜひ後藤事務機までお問合せください!

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