「ChatGPT? うちの会社では必要ないよ」ええっ、本当に?【オフィスでのAI活用法】
今まさに巷を騒がせているあんなAIこんなAI。
その中でおそらくもっとも身近で耳なじみのあるものは「ChatGPT」ではないでしょうか。
とくに「ChatGPT」はテキスト生成の能力にすぐれています。
「うちの会社にはAIなんてまだ必要ないよ」とお思いの方も多いだろうと思います。
ですが無料で使えるこの優秀なAIを、使わないのはちょっと損かも?
今日は「ChatGPT」にオフィスのあれこれを頼んでみよう! のご紹介です。
文章作成+校正業務
ChatGPTは特に文章の作成やテキストの校正が得意です。
プレゼン資料の冒頭分やメールのテンプレート、SNSに掲載する文章、果てはキャッチコピーも瞬時に生成してくれます。
たとえばECサイトを運営しているオフィスなら、商品説明文章の作成や、WEB広告のための文章をChatGPTに依頼するのもいいでしょう。
また、誤字脱字のチェックも得意とするところです。
長文を書く必要があるときは、一度ChatGPTに読ませてみて、自分では気づかなかった間違いをキチっと修正しましょう!
アイデア出し、ブレインストーミング
新しいサービスの名前を考えたい!
商品名を考えたい!
そんなときにもChatGPTは活躍してくれます。
たとえば、新商品のこんにゃくを、20~40代の男性に受けるようにプロモーションしたいとします。
ChatGPTに尋ねてみた結果は、以下の通りです。
20~50代の男性に向けて「味しみが良く、下処理の手間がいらないこんにゃく」をアピールするには、以下のようなマーケティング戦略が効果的です。
- ターゲット層の特性を理解
20~30代:忙しいビジネスパーソンが多く、健康や手軽さを重視する傾向があります。
40~50代:健康管理や家庭での料理に興味が高まる時期です。家族や自身の健康を意識する層が多いです。- アピールポイントの強調
味しみの良さ
→ 「しっかりした味わいが短時間で楽しめる」と強調。特に料理の腕を問わず、誰でも簡単に美味しく調理できる点をPR。下処理の手間なし
→ 忙しい男性にとって、「カットしてそのまま使える」「時間を節約できる」ことをアピール。健康志向
→ 低カロリー・食物繊維豊富という特長を強調し、「ダイエット」や「健康管理」に役立つことを訴求。~(略)~
うう~ん、的確ですね。
人間が突発的に考えた例にも、素早く対応してくれます。
文章の要約
オフィスでの業務の最中、非常に長い文章を読むことになることがあるかと思います。
たとえば、国や自治体の補助金についての概要を書かれている書類等ですね。
目が滑る文書ランキング第一位といっても過言ではないこのなが~い文章を、ChatGPTに「要約して~!」といって投げると、見事に完結に要約してくれます。
下記の画像は、令和5年度IT導入補助金の交付規定です。
無理ですね。目が拒絶します。
これをChatGPTに「要約して!」と言うと、こうなります。
補助金交付の概要
サービス等生産性向上IT導入支援事業費補助金(以下「補助金」)は、適正化法や関連法令、中小機構の定める規定および本規程に基づいて交付されます。
定義「中小企業・小規模事業者等」:補助金の交付対象者。
「申請者」:交付申請の要件を満たし、申請を行う者。
「補助事業者」:交付決定通知を受けた中小企業・小規模事業者等。
「ITツール」:本事業で導入するソフトウェアやサービスの総称で、生産性向上に資するもの。
「IT導入支援事業者」:本事業の目的達成のために規定された業務を行う事業者。
交付の目的中小企業・小規模事業者等が直面する制度変更(働き方改革、保険適用拡大、賃上げ、インボイス制度導入など)に対応し、生産性向上に寄与するITツールの導入を支援することを目的としています。
ここまで要約してもらえたら文章をかみ砕ける!
要約を一度頭に入れておけば、難しい文章も頭に入ってきやすくなります。
ぜひ活用してみてください。
番外:ウチの会社はIT導入補助金をもらえる?
ChatGPTに、「弊社はIT導入補助金の対象?」と聞いてみました。
御社の場合
資本金:3800万円 → 資本金の要件は中小企業基準を超えているため、原則として交付対象外です。
アッ、はい……。
IT導入補助金の要件は毎年変わりますので、都度学習させて回答をもらうのがよさそうです!
使えるものは使っちゃおう! 人じゃないならなおさら
無料版のChatGPTでも、上記のように便利な使い方ができます。
業務の効率化や時間、コストの削減が現実的になる便利なAIですので、活用しない手はありません。
注意点として、
- ChatGPTの回答はすべてが正しいとは限らないこと
- 社内の機密情報は入力しないほうよい(情報漏洩リスクがゼロとはいえないため)
- 著作権に気を付ける(どこかで学習した文章をそのまま回答しているパターンが有りうる)
以上のようなことが挙げられます。
ChatGPTの回答内容は、一度精査するのが吉ですね。
人間を補佐するツールとしてとても有用なChatGPT。
怖がらずに、一度ちょっと触れてみてください。
話しかけてみると、意外と親しみやすいですよ。