「CPU」それはパソコンの脳みそ
人間の脳みそは謎多き領域です。
ですがその人間の脳みそのうち、「理」に特化した脳みそたちが技術の粋を凝らしてできあがったものの一つが、電子計算機。すなわちパソコンです。
パソコンも様々なパーツでできています。
電源ユニットがパソコン内に電気を供給する、人間でいう心臓のような役割をするのなら、
CPUは人間でいうと「脳」に相当します。
以前「Core-iシリーズ」と「Ryzenシリーズ」の違いについてのコラムを書きましたが、
今回は「Core-iシリーズに」にスポットを当てて、パソコンの「脳」を解説していきたいと思います。
かんたん解説 CPUとは
人間で言う脳にあたるのがCPUです。
CPUとは「Central Processing Unit」の頭を取った略語です。なんのこっちゃ。
中央処理装置、と訳されます。
パソコンは全ての計算をこのCPUで行っているため、「中央」という言葉がついています。
たとえば、私たちがパソコンでマウスを操作したり、フォルダを開いたり、マインスイーパで地雷を踏んだり、ということをするときに、すべての処理を計算し、指示を出しているのがCPU。
そのため、このCPUの性能がよろしければよろしいほど、パソコンはスムーズに動いてくれるわけです。
CPUの良し悪し私にはわからない
安心してください。簡単に見分けられます。
特にインテルの「Core-i」シリーズなら、iの後についてる数字でランク分けされているのでわかりやすいです。
CPU | コア数 | スレッド数 | 特長 |
Core-i3 | 4 | 8 | エントリーモデル。ネットサーフィン等、基本的な作業向け |
Core-i5 | 6 | 12 | 一般的な事務用PCはだいたいコレ。バランス型。 |
Core-i7 | 8 | 16 | ゲーム、動画編集等、高負荷の作業をするならコレ。 |
Core-i9 | 12~24 | 24~32 | マックス最強CPU。プロ向け。 |
このように、後についてる数字が大きいほど、性能が上がるように設定されています。
CGのきれいなオンラインゲームをやりたいのに、Core-i3搭載パソコンを買ってしまったらまともにゲームは動きませんし、
Excelで書類を作るだけのパソコンなのに、Core-i9搭載パソコンを買ってしまっては、あきらかにオーバースペックです。
用途に応じてぴったりのCPUをチョイスするのが、パソコン買い物上手への近道です。
「コア」とか「スレッド数」is何
なぜ上記のように、CPUに性能の差がうまれるのか。
それは「コア」や「スレッド」の数に違いがあるからです。
「コア」とは
その名の通り、CPUの核にあたるのが「コア」です。
このコアが、実際にデータを処理している部分にあたります。
コアは基本的に、1度に1つの作業しかできません。
ですがCPUにコアが4つあれば、同時に4つの作業を行えます。
Core-i3は、このコアが4つついていて、
Core-i9は最大24個、コアがついています。i3の6倍です。
そりゃ性能差も歴然ですね……。
「スレッド数」とは
スレッド数とは、そのCPUが同時に処理できる命令の数です。
Core-i3のスレッド数は8、
Core-i9のスレッド数は24~32です。
やはりi9のスレッド数は多く、これだけの命令を同時に処理できるので、複雑な動きもすんなり処理できるんですね!
……ここで気づけたあなたはすごいです。
先ほど私は、「コアは基本的に、1度に1つの作業しかできない」と言いました。
コアが4つのCore-i3が、どうして同時に8つの命令を処理できるのか? そう思いましたね?
これはインテルの「ハイパースレッディング」という技術で、1つのコアを疑似的に2つあるように見せています。
「コア」自体の性能を上げるわけではありませんが、「これとそれやったら並列作業いけるやろ」って具合で処理させちゃうようです。
そのため、電力の消費が多めになってしまうのがネックです。
インテルでは2024年夏に「Lunar Lake」というシリーズで、ハイパースレッディングを廃止するという発表をしています。
「Lunar Lake」はモバイル向けCPUシリーズなので、消費電力のことを考えると納得です。
他にもあるよ! CPUの性能を計る「クロック周波数」と「キャッシュメモリ」
「クロック周波数」
クロック周波数は、CPUが1秒間に何回計算できるかを示す指標です。「GHz」であらわされます。
Core-i3で3.5GHzと公式発表されていますが、これは1秒間に35億回計算します、ということを示しています。
単純にこの数値が高ければ、1秒間に計算できる回数が多いということなので、パソコンを選ぶときの、一つの指標になります。
「キャッシュメモリ」
「メモリならRAMがあるでしょ、キャッシュメモリと何が違うの?」
という疑問がわいたので、調べたところ、キャッシュメモリはCPUがよりアクセスしやすい場所にデータをためておく場所のことでした。
ビーズアクセサリーを作る際に、瓶に入ったビーズを取るのはやや骨が折れますが、
一時的に小皿にビーズを出しておいて、そこから一つ一つビーズを取っていくようなものか、と認識しました。
このキャッシュメモリも、やはり大きい方が、より大きなデータ処理が得意になります。
パソコンの用途によって、最適なCPUを選ぼう
CPUの性能について少し詳しくなったので、次回パソコンを買うときは最適なお買い物ができそうです!
Core-i3~i9といったCPU名だけでなく、コア数やスレッド数、キャッシュメモリ等、見るべきところはたくさんあります。
ぜひ電器屋さんに行く前に、自分の必要なパソコンについて考えて、ピッタリのパソコンを買ってくださいね!
選ぶのがめんどくさいって方は、後藤事務機までお問合せください!
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