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やられる前に設置! UTM(統合脅威管理)

 大企業は日々何らかのサイバー攻撃を受けています。
 そういったニュースが滅多に流れてこないのは、ひとえにセキュリティがしっかりしていて、防御に成功しているからにほかなりません。
 ですがまれに、そういった企業からの情報漏洩や、サイバー攻撃のニュースはありますよね。
 それはセキュリティが甘い中小企業を足掛かりにして、そこから大きな企業へ攻撃を仕掛けて成功しているからです。

 ですので「うちの会社のデータは取られても困らないよぉ」って具合で、ライセンスの切れたウイルス対策ソフトを使っていたら、
 あなたの会社が踏み台にされ、あなたの取引先が被害を被ることになるのです。

 かといって、この世のあらゆるサイバー攻撃に完璧に対処しようとしても、
 中小企業がそれらをしっかりみっちり実装するには、やや非現実的な金額や手間暇がかかってしまいます。

 ですが、なんかすごい機械があるんですよ。UTMっていうんですけど。
 このUTM、様々なサイバー攻撃からオフィスをまるっと守ってくれるスンゴイ機械なんです。
 今日はこのUTMについてご紹介したいと思います。

UTMとは何ですか?

 こういうセキュリティ機器は、すぐアルファベット数文字に略されがちなので、
 よくわかんなくなっちゃいますよね。
 UTMは、Unified Threat Managementの略です。統合脅威管理と訳されます。
 その名の通り、様々なセキュリティ機能を一台にぎゅっとしたものです。
 十徳ナイフみたいなものですね。

 一口にサイバーセキュリティと言っても、サイバー攻撃はデパートの商品並みに種類が豊富です。
 それらに対応するために、対策もたくさん取らねばなりません。

 ウイルス対策にはアンチウイルスソフト、ネットワーク攻撃にはファイアウォールと、
 すべてに対策をしたらコストがべらぼうにかかります。
 ここでUTMの出番というわけです。
 この一台で様々な対策が取れるため、あまりセキュリティにコストを割けない中小企業が設置するのにピッタリな機械!

UTMを導入すべきところってどんなとこ?

 たとえば、下記のようなオフィスではUTMの恩恵が大きいため、導入をオススメしています。

  • 従業員数10~300名程度の中小企業
  • 専門のIT担当者がいない
  • リモートワークが多い
  • 支店がたくさんある
  • 業務でインターネットを頻繁に活用する企業
  • 顧客情報、機密情報の取り扱いがある企業
  • 知財が利益の根幹になっている企業

 守るべき情報がたくさんあったり、インターネットに触れる時間の多い企業、
 だけど専門スタッフがいない企業ところなどにはうってつけの機械です。

UTMができること

 様々なセキュリティ機能が備わったUTMは、下記のようなお役立ち機能があります。

1:ファイアウォール

ファイアウォール「お前はどこからきた!」
安全なデータ「〇〇というところからです!」←あらかじめ設定した安全な場所
ファイアウォール「よし通れ!」

 てな具合で、ネットワーク上の通信をチェックしてくれているのがファイアウォールです。
 ファイアウォールは、パケットと呼ばれるデータのかたまりを見て、そのデータたちが通ってもいいか悪いかを判断してくれます。
 なので、例えばアカンデータがファイアウォールを通過しようとすると、

ファイアウォール「お前はどこからきた!」
アカンデータ「××というところからです!」←アカン通信が使いがちな場所
ファイアウォール「ダメだ!!」(遮断)

 となるので、攻撃を遮断できるというわけですね。

2:アンチウイルス

 アンチウイルスは、その名の通りウイルス対策のためのソフト。
 メールの添付ファイルだったり、パソコンの内部や、今差したUSBメモリなどに、
 ウイルスが入っていないかをチェックしてくれます。

 通常はそれぞれのパソコンに入っているはずかと思いますが(入っていないなら今すぐ入れた方がいいです、悪いことは言わないので)、
 UTMのアンチウイルス機能はたとえば

  • アンチウイルスをインストールできないパソコンがある
  • ウイルス定義ファイルの更新が遅れてしまう場合

 を想定しています。

3:IDS/IPS

 なんのこっちゃ。
 これは不正侵入検知システム/侵入防止システム の略です。

 それならさっきのファイアウォールがあるから、もうつけなくてもいいんじゃないの?
 とお思いかもしれませんが、実はファイアウォールとはできることが違うのです。

 ファイアウォールは、ネットワークのIPアドレスをもとに「こいつ知らない! 通さない!」でダメな通信を遮断します。守りの対象はネットワークです。
 IDS/IPSは、OSやソフトウェア間の通信を監視しています。
 これらは通信の内容をチェックして、不正アクセスや攻撃などを察知してくれるものです。
 守る対象は、ファイアウォールとは異なり、OSやソフトウェアになります。

4:他にもあるよUTMの機能

 他にも

  • Webフィルタリング
  • スパム対策
  • VPN

 など、昨今のオフィスに必要なセキュリティ機能はあらかた搭載されています。

急げ! UTMの導入!

 以上のように、UTMはたった一台でオフィスのネットワーク環境を手広く守ってくれます。
 UTMにも様々な機種があり、お客様のご希望や環境ごとに合わせたご提案ができますので、
 ぜひ後藤事務機までお問い合わせください。

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