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LANケーブルは、いつもあなたの側に……

 あなたのパソコンにも、上司のパソコンにも、なんなら複合機にも刺さっているLANケーブル。
 こいつを刺していると、安定したインターネット接続が可能になります。
 最近はゲーム機にもLANケーブルを刺せますね。
 Wi-Fi接続だと通信が遅くなったり途切れたりすることがあり、
 オンラインで人と遊ぶときにはLANケーブルで有線接続一択という見方もあります。

 私も先日、自宅のPCのケーブルをカテゴリー6のものに交換しまして、
 インターネットが快適になった経緯があります。

 今日はそんなLANケーブルについてお話します。
 このコラムを読み終わると、ちょっぴりLANケーブルが愛しくなるかもしれません。

イーサネットって聞いたことある?

 LANケーブルが生まれた理由はもちろん、パソコン通信という概念が生まれたからです。
 頭のいいひとは考えました。「オフィス内でパソコンとパソコンをつないで、情報を共有したい!」
 ですがそうは言っても、パソコンとパソコンで情報のやりとりをするのに、バラバラの規格では当然、うまくいくはずもありません。
 そこでパソコンを接続するために「イーサネット」という標準規格が生まれました。
 実に1973年のことです。

 LANケーブルのLANは「ローカル・エリア・ネットワーク」のこと。
 近場にあるネットワーク機器(パソコンやルーター、ゲーム機等のこと)をつなぐネットワークが「LAN」で、イーサネットという規格でデータをやりとりしています。
 LANケーブルはそのネットワークをつないでくれる、大事なケーブルです。

 はじめのうちは、パソコン通信には同軸ケーブルというケーブルが使用されていました。
 テレビアンテナの端子からテレビに繋がる、あのケーブルですね。
 ですが太さがあって扱いにくいですし、速度も出にくいため、現代オフィスでの使用には向きません。

 1990年代に登場したツイストペアケーブル(2本の金属線をよりよりにしたもの)によって、
 PCの接続に使用するケーブルの小型化と低コスト化が実現しました。
 現在のLANケーブルは、このよりよりしたケーブルが4対8芯集まったものです。

LANケーブルには種類がある。

 現在販売中のLANケーブルは、だいたいカテゴリ5~カテゴリ8まであります。
「CAT5」とか「CAT6A」のように表示されています。
 ざっくりいうと、このカテゴリの数字が大きくなればなるほど、通信速度が速くなります。

よく使われている主なカテゴリー

カテゴリー通信速度対応周波数帯域最大伝送距離(理論値)特徴
CAT5e1Gbps100MHz約100m一般的なオフィス環境や家庭で使用される。
CAT61Gbps250MHz約100mノイズ耐性が向上。動画や大容量データ向き
CAT6A10Gbps500MHz約100m高速通信に最適。ゲームやサーバールーム等での使用に。配線が長くなっちゃうときにも。
CAT710Gbps600MHz以上約100mさらにノイズ耐性が向上。価格は高めだし、アースに対応したHUB(これも高い)が必要なので、家庭用にはノーオススメ。
CAT8最大40Gbps2000MHz約30m大容量のデータをひっきりなしに通信し続けているようなデータセンター向き。普通のオフィスにはオーバースペック。
※CAT5は、現在ではほぼ使用されていません。

 速ければ速いほどいいというわけでもなく、
 環境にあったケーブル選びが重要ですね。

オフィスで選ぶべきLANケーブル

 オフィスで使用するなら、CAT5eかCAT6くらいがちょうどよいです。
 ですが、動画編集や3D関係、図面のやり取りが多いというオフィスだと、CAT6Aのケーブルがよいでしょう。

何気ない一本の線にも、技術の進化がつまってる!

 1台1台のPCに刺さっていて、オフィスの片隅で絡まりがちのLANケーブル。
 ですが、長い年月を経て進化し、今の私たちのインターネット通信を支えてくれています。
 そう考えると、オフィスの片隅で絡まらせておくのはちょっとかわいそうに思えてきますね。

「LANケーブルをきれいにしてあげるか……」と思われたそこの法人様!
 後藤事務機ではネットワーク環境や配線の見直しも行っております。
 ※別途訪問・診断費がかかります
 ぜひ一度お問い合わせください。

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