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今日もデスクを駆け巡る! ちっちゃな相棒「マウス」の歴史

 パソコン画面に表示される一つの矢印。
 私たちは今日もその矢印をあっちこっちに動かしてはクリックして業務をこなします。
 時にはダブルクリック。時にはホイールを回転。
 あっ、ちなみにWindows11では、デスクトップやフォルダ内のアイコンを右クリックしても全てのメニューが表示されないのですが、
 Shift+右クリックで、一発で全メニューが表示されますよ。

 話がそれました。
 今日は私たちの意思とパソコンを感覚的につないでくれる「マウス」についてお話します。

エンゲルバートさん、ありがとう

 マウスの概念は、アメリカのダグラス・エンゲルバートさんによって「どうよ?」と、1961年に世の中に公表されました。
 その時のマウス形状は、なんと四角。
 手で操作するという点は変わりないのですが、その中身には発光装置でもなければボールでもなく、縦と横に回転する車輪が組み込まれていました。

 当時のコンピューターはキーボードやパンチカードで操作され、
 誰しもが簡単に利用できるものではありませんでした。
 ですがエンゲルバートさんは「コンピューターとの対話」に意味を見出し、人がコンピューターに感覚的に指示が可能な【ポインター】という概念を提唱しました。
 コンピューターとの対話によって、人類がより賢くなることを見越していたのでしょうか。
 頭いいひとってすごいなあ。

 ちなみにこのエンゲルバートさんは、現在私たちが使っているパソコン環境の大元になる発明や提案をいくつもしているすごい人です。

様々な企業がマウスを採用。普及していく

 その後、1970年代ごろになるとボールマウスが登場し、マウス界を牛耳りはじめます。
 いまでこそ見なくなってしまいましたが、ボールマウスといえば学校のパソコン室で中身のボールを抜き取られたり、
 はたまたデスクの埃を巻き込んでボールが汚れて動きが悪くなったりと、様々な思い出がありますね。
 マウスに格納されたゴムボールが、どの方向にどのくらい動いたかを検知する機械が組み込まれていて、それをパソコンに反映させてくれる仕組みです。
 このボールマウスが、光学式メインになる2000年代前半くらいまで幅をきかせます。

 ボールマウスが普及するきっかけのひとつが、Apple社の「Lisa」です。
 特に歌いはしません。1983年に登場した、オフィス向けのパソコンです。
 このパソコンに、マウスが標準装備としてくっついてきました。

 また、おなじく1983年にMicrosoftがWordを発表しました。
 このWord、なんとMicrosoftが開発したマウスと同梱だったのです。
 2個の緑のボタンが印象的なデザインをしていたため、「グリーンアイズ」という愛称で親しまれたそうです。

 このようにさまざまな企業がマウスを採用、発売することで、マウスが普及していきました。

長いボールマウス天下の終焉と、光学式マウスの登場

 前述の通り、ボールマウスの天下は長かったです。
 その長いボールマウス天下期間に、ボールマウス自体も進化を遂げました。
 ホイールがついてスクロールがしやすくなったり、
 横スクロールができるチルトホイールが開発されたりして、より便利になっていきます。

 ですがやはり、埃巻き込み清掃問題はボールマウスである以上避けられず、
 それを解決する光学式マウスが、80年代に考案されました。
 底面に発光器と受光器があり、移動を検知するというものです。

 光学式マウスも、当初は受光器の問題で専用マウスパッドを必要としたり、高額であったために、特定の用途でしか使用されてきませんでした。

 1999年にMicrosoftが光学式マウスを発表しました。
 動きを検出する精度が高く、ボールマウスやここまでの光学式マウスの抱えていた問題が解決します。
 そこから少しずつ、ボールマウスが光学式マウスにとって代わられていきました。

 さらに、Bluetoothを利用した無線接続マウスも登場。
 もともとマウス本体から伸びていた接続コードが、ねずみのしっぽみたいだったかったから「マウス」という名前になったのに、
 線までなくなってしまったらもうマウスはねずみっぽい何かです。
 とはいえ無線だと便利なので、便利な方がいいですね。

最新のマウスってどんなの?

 現在Microsoftから出ている「Surface Arc Mouse」は、なんと形が変わります。
 持ち運ぶときはひらべったく、使うときは従来のマウスのように本体が曲がります。
 普通のマウスだったら、右ボタンや左ボタン、ホイールがありそうな部分はのぺっとしていて、左右で分かれている様子がありません。
 ですがこののぺっとした部分がタッチセンサーになっていて、右クリックも左クリックも、スクロールだってこなします。
 軽量でスタイリッシュなマウス「Surface Arc Mouse」、ぜひ導入してスタバでかっこつけたいものです。

マウスのおかげでPCってとっつきやすいよね

 マウスというものが開発されたおかげで、私たちはパソコンに触れやすくなり、
 今パソコンの便利な機能による恩恵を享受しています。
 キーボードしかつながっていないパソコンの操作って、あまり想像できないですよね。

 これを機に、ちょっとマウスが気になって
「ボタンがたくさんあるマウスにしたいかも」
「Surface Arc Mouse欲しいかも」
 そう思ったらぜひ後藤事務機にご相談ください。

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