お金返して!! 年末調整
年の終わりの面倒ごとと言えば、年末調整!!
めんどくさいですが、これをやらないと国がお金を返してくれません。
そうです。実は、我々は国から余計にお金(所得税)をむしり取られているのです。
余計にむしり取られたお金を返してもらう手続きが年末調整なので、これをさぼるわけにはいきません。
※便宜的に「返して!」と記載しておりますが、計算結果によってはさらに納税が必要な場合もあります。
なので年末「調整」です。
なぜ我々は余計にお金をむしり取られているのか
日本国民には義務があります。それは「納税」「勤労」「教育」です。
納税の義務があるので、我々は給与から税金が差っ引かれているわけですが、
その差っ引かれてる金額って実は、おおまかな金額なんです。
ざっくりおおまかな金額を先に徴収して、年末に多く取った分を返したり、少なすぎている分には徴収するのが年末調整。
だいたいの人は多く取られているので、いくらか返ってくるって寸法です。
複雑怪奇 税金
国民が払うべき税金の金額は、複雑な仕組みで決められています。
25歳の人は全員キッカリ●万円払って! というものではないのです。
結婚している人、ひとり親で子供を育てている人、生命保険を払っている人、家を買った人などは税金が安くなったりします。
あのぺらっぺらのわら半紙に印刷された、ちっせえ~~マス目の中に、長~~~~い保険会社名を書くのは、
誰がどの保険会社に、どんな保険料を払ったのかを申告するためなのです。
年末調整、デジタルでできます。
保険会社から届いた書類を保管したり、
ぺらっぺらのわら半紙に印刷された、ちっせえ~~マス目に長い文字を入力したり、
細かい保険料を入力して、やれ欄外の表と見比べたり、
面倒ごとがおおい年末調整ですが、なんと実はPCやスマホでできます。
https://www.nta.go.jp/users/gensen/nenmatsu/nencho.htm
上記国税庁のHPをご覧ください。
年末調整手続きの電子化について、詳しく記載があります。
年末調整を電子化するメリット
年末調整の面倒な書類作業が楽になれば、お金を返してもらう気合もさらに入るというものです。
メリット1:スマホで入力できる。
おうちで寝っ転がりながら!
ラーメン屋の行列に並びながら!
ソロキャンのゆったりした時間の中で!
いつでもどこでも年末調整ができてしまうスマホ入力。
Google Play StoreやApp Storeで、「年末調整 国税庁」と入力すると、
年末調整のアプリが出てきますのでそちらをご利用ください。
メリット2:どこに何を入力すればいいかが明確
年末調整の書類は複雑怪奇なマス目で分かれているうえに、
自分がどこに何を書けばいいかがまったくわかりません。
あのA4の用紙は、あまりにも不親切な設計をしていますが、年調ソフトは違います。
まず、年調ソフトが私たちに「結婚していますか? 扶養している人はいますか?」等の質問を投げかけてきますので、
それらに正直に答えると、私たちが何を入力すべきかを教えてくれます。
あとはそれに沿って必要な数字を入力すればOK!
あのA4ペラ紙の頃から比べると、信じられないくらい親切になりました。
メリット3:ミスが減る
年調ソフトは、入力された数字を全部自動計算してくれます。
「自分はいくら控除してもらえるのか」という細かい表を確認せずとも、です。
保険料の入力についても、保険会社のウェブサイトからダウンロードしたデータをインポートすることにより、
入力ミスが防げます。
さらに、マイナポータル連携をすれば、それぞれの保険会社からいちいちデータをダウンロードする手間さえ省けます。
べ、便利だ……。
年末調整を電子化するデメリットや不安点
ですが、新しいことを始めるにはリスクや手間がかかります。
懸念点1:会社が電子化してくれるかどうか
「電子化したらいいじゃん!」と従業員が思っても、会社が電子で受け付けてくれなければ元も子もありません。
会社によっては、年末調整の作業を一式税理士さんに委託しているところもあるかと思いますので、
よくご相談されるのがいいと思います。
懸念点2:従業員への周知
いざ会社で「年末調整を電子化しよう!」として、まずひっかかるのは従業員の皆さんへの周知でしょう。
これまで通りに紙で提出したい、という方もいらっしゃるでしょうし、
作業をする側も、あたらしいソフトの利用方法を覚える必要があります。
国税庁のHPには、画像付きのわかりやすいマニュアルがありますので、
敬遠せず、一度触れてみることをオススメします。
なんと年末調整ソフトは無料だからです。
今年は年末調整の電子化にチャレンジ!
難しそうに見える年末調整が、さらに電子化すると余計にややこしいのでは?
とお思いかもしれませんが、
電子化することで実は結構簡素な手続きに変わっています。
来年以降の全員の作業を楽にするためにも、ぜひ電子化を検討してみてはいかがでしょうか。
楽にお金を返してもらえるなら、それがいいですからね!